EUで取った権利は、どうなるのか?

2016年06月27日 よく分かる解説 スタッフブログ 最新情報

みなさま、こんにちは。
横浜 の特許事務所 IPWIN の弁理士、保屋野でございます。

 

意匠、商標を外国に出願する際、
EU(EM)を指定することがあります。

欧州共同体商標制度、欧州共同体意匠制度
という制度があり、
EUで商標等を登録することで、
EU加盟国全体をカバーする権利を取得できるのですね。

 

今回の英国の国民投票によるEU離脱方針の決定、
離脱プロセスが無事に完了した場合、
EUで権利化した商標等が、
英国では行使できなくなる可能性があります。
参考:
https://www.udl.co.uk/news-events/ip-information-news/ip-information-amp-news-detail/2016/02/29/brexit—trade-marks-registered-designs
(何か担保措置があるのか、確認できていませんが)

とすると、普通に考えると新たに英国で権利化し直すしかないのでしょう。
商標はまだいいのですが、
問題は意匠。
一度公開されると、権利化できないのが通常です。

 

このような混乱を招かないよう、おそらくEUの権利を英国国内に移行できるようにする
などの対応が考えられますが、
どうなるのでしょうか。
各国法律事務所も忙しくなりますね。

 

ちなみに、特許にも「欧州特許(EPC)」という制度がありますが、
こちらはEUの機関ではない、「欧州特許庁」の管轄ですので、
あまり離脱の影響はないと考えられます(おそらく…)。
一方、2017年に発効されると考えられる「欧州単一特許制度」については、
離脱後に英国は参加できないことになります。

 

それにしてもEUの離脱騒動、
英国だけに終わりそうにないですね…
日本も他人事ではありません(ーー;)
反グローバリズム運動が、勢いを増すことでしょう。

 

ブレグジットで世界が振り回されますね。


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