年金、定年そして就職難

2011年11月22日 代表コラム

厚生年金の受給年齢引き上げが検討されている。現在の65歳から68歳へと引き上げられるようである。一方、定年は相変わらず60歳で、希望者は65歳まで働くことができるとする制度を持つ企業が多いようである。

65歳まで働くことができたとしても厚生年金の受給年齢が68歳になれば3年間の空白期間が生じる。そこで、厚労省は、68歳になるまで働けるように企業に協力を求めるか、あるいは定年延長を義務化しようと考えているようである。これでめでたし、めでたしとなる。

と思いきやこれはとんでもないことである。企業にとっては、定年が延びれば若い人を雇うのに躊躇することになる。いまでも若年層の就職難が問題になっているのにこれではさらに問題を大きくしてしまう。企業においても人材の流動化が妨げられ、活力を失うであろう。

そもそも定年はどうしてあるのであろうか?定年制を設けた企業側の趣旨は、一定年齢に達するまで働いた人に感謝をし、今後はゆっくりと第二の人生を楽しんでくださいということではないのであろうか?私の好きなTV番組に「人生の楽園」がある。最近はストーリーがワンパターンで飽きてきたが、主人公は定年前に早期退職し、田舎で民宿や食べ物屋を営み、奥様と仲良く暮らすというストーリーである。早期退職ができなくとも定年前に好きなことを始めて定年後の準備をしておく必要があろう。

勿論、仕事が必要という人もいるであろう。企業においても必要な人であれば年齢に関係なく働いてもらいたいと思う。要するに企業は必要な人材であれば本来年齢は関係ない。一方、必要でない人材(能力ではなく、経営方針に合わない人材)は年齢に関係なく、解雇などの自由がほしい。

企業及び個人がより自由に雇用関係を構築することができ、個人は自らの人生を自ら決めることができる方向に社会が向いてほしいと思う。


<<前のページに戻る

このページのTOPへ